五番街01

梅雨明け十日は夏模様 といわれる通り連日猛暑が

続く中、関東はあっちでもこっちでも夏祭り真っ盛り、

誰に言われたわけでもなく大汗かきながら、今や猛暑の町を

訪ね歩いた祭り行脚の旅もさすがに一週間続くと

ヘトヘトでございますな、

夏の祭り行脚の旅はね、仕事で行け!なんていわれたら

絶対に断りますよ、暑さが尋常じゃありませんものね、

五番街02

ところが、ひとたび好きなこととなると、誰に止められたって

それ幸手だ、熊谷だ、下館に益子、神輿に山車祭り阿波踊りに

よさこいとアッと言う間の一週間が過ぎておりました。

駅の階段を上り下り、電車を乗り継ぎ訪ね歩いた祭り町、

大汗かけば新陳代謝が活発になり、体重は2kg減、血圧も安定、

いいことだってあるのですよ。

五番街03

でもね、過ぎたるは・・・とかいうじゃないですか、

調子に乗って突っ走るのは若者、

こっちは古希を過ぎた老人ですから

体験で身に着けた知恵を総動員して、こまめに水分補給、

ついこの前までは、電車に乗っても足の鍛錬だとイス掛けずに

バランスをとる訓練までしていたのですが、今は優先席へ遠慮なく

座らせていただき、行き帰りは居眠りし放題、

ちゃんと休憩もとっているのですよ。

五番街04

しかし、さすがに猛暑の中の七日連続は異常でしたね、

運動選手がレースの後でクールダウンするように、

日ごろの散歩に出かけるわけですよ、

そう散歩は祭り行脚の前の準備体操であり

身体と精神のクールダウンでもあるのですよ。

本日は夕暮れを待っての散歩でございます、

なるべく風通しの良い道を選んでのんびり歩くと、商店街では

旧暦のお盆の支度が始まっておりますよ。

五番街05

昼が一番長い夏至からもう一か月が過ぎているのですね、

暑さはこれからが本番ですが、夕暮れは確実に早くなっているんです、

七時を回るともう辺りは薄闇、路地を曲がると塀の上で美猫と目が合う、

大抵はあちらが逃げるのに、じっと目をそらさないのですよ、

「君はもしかしたら マリーという名じゃないのかね」

「メリーっていうの」

何度も振りかえるおじさんをメリーはじっと見つめながら見送ってくれた、

ふと見上げるとその街は「五番街」、

またひとつ物語が生まれた散歩の途中のことでございます。