残暑01

「残暑お見舞い申し上げます」

あいさつは世界共通の行動様式ですが、国によって

それぞれ違いがあります。

日本でも昔は「言葉かけ」という風習がありましてね、

他人と外で出会ったり、すれ違ったりした時に言葉を

掛けるのが一般的な礼儀でした。

「おはよう」、「こんにちは」、「こんばんは」、「さようなら」

それは他人であっても相手を気遣いねぎらう意味が込められて

いるのです。

残暑06

アタシ等の世代は、「言葉かけ」は身についた風習になって

おりますが、はて、現代はどうでしょうか、

若い人に限らず、深い人間関係はわずらわしく、

差しさわりのない程度につきあうのがいいと思う人が

多いようですね。

そこへ登場したのが携帯電話に、スマホですよ。

便利の塊みたいなツールは若い人に限らず中年層も巻き込んで

今や 誰でもスマホ が当たり前ですね。

いや、便利なモノを使いこなすことに意義をはさむことは

いたしませんが、スマホで通じている関係が人間関係と

すり替わってやしないだろうかと心配になることが

目につくんですね。

残暑03

本日は仕事の都合で久しぶりに朝の満員電車に乗り合わせた

のです、昔は当たり前に満員の車内に順応できていたのですが

その満員電車の中で、ほとんどの人が片手にスマホ、

自分の世界に入り込んでしまっていて、周りへの配慮など

気づくどころか、まったく関心を持たないのです。

駅に着くたびになだれ込んでくる乗客に押されて

背中が隣の人にぶつかると物凄い形相で睨みつけるだけ、

「込みますな!」と声を掛けてもまったくの無視、

残暑04

ようするに、人間同士のじかのコミニュケイションは

まったく無いのです、会話が無い分車内は静かですよ、

だいちみんな耳にイヤホーンを入れているのですから

言葉かけなど聞こえないのですね、

満員電車からやっと解放されて駅に降りると、

周りは手にしたスマホに釘づけ、すれ違う人も同じ

行動ですからぶつかりますよ、

お互いに何の挨拶もなく、まるで何もなかったかのように

行列の中へ消えていく。

残暑05

街に出れば、あっちでもこっちでもスマホ、

会話の無い人々がじっとしている光景は滑稽を通り過ぎて

不気味ささえ感じてしまいます。

これでは笑顔で言葉かけしても通じないでしょうね、

今も、この大人たちの寡黙な行進が、子供たちにまで

広がり始めているんです、

ランドセルを背負った小学生が二人、並んで歩いて来るので

きっと友達なんでしょう、

しかし、会話はすべてスマホ、

この子たちが大人に成るころにはもしかしたら 口が退化

しているのではないかと寒気がしてまいりました。

残暑02

明らかに日本人はスマホ中毒にかかってしまいました、

麻薬や脱法ハーブなどは持っているだけで逮捕されてしまいますが、

スマホは何の取締りもされませんよ、

だから、自分さえよければという価値観だけで使い続けると

中毒患者になってしまいますよ。

お酒も飲み続けているうちに中毒患者になってしまった友人が

おりました、誰も注意をしない、いや注意すると殴られ兼ねない

現代人には恐ろしくて言葉かけなどできませんよ。

残暑07

せめて auさん、ドコモさん、携帯から電池を無くしてくれませんか

電源の無いところでは使えないスマホなら、

歩きスマホも、電車内スマホもあっという間に消えますよ。

それは、携帯電話など無かった昭和の人間がイキイキ生きていた

あの時代を取り戻せる気がするのですがね。

便利さは行き過ぎると人間の精神を破壊する・・・

もちろん、アタシはスマホは持っておりません、写真は今でも

カメラで直にコミニュケイションを取りながら写しています。

何の不自由も感じませんがね。

「残暑お見舞い申し上げます」

精神を破壊されませんように祈っております。