大治2年(1127年)に第1回の祭が始まって以来、一度も途切れることな
く続けられてきたお祭りがあります、
千葉神社の「妙見大祭」で、今年でなんと889回目なのです。
毎年8月16日の朝、宮出しされた宮御輿は氏子町内を一日掛けて練り歩き、
宵闇迫るころ、亥鼻山の麓の御仮屋に運び込まれると一週間逗留され、
8月22日再び神社へと戻られるのです。

昭和20年7月7日千葉の街は空襲にあい神社も御輿も焼かれてしまったの
です、その年も焼け野原の中で祭りは続けられたといいます。
そして今年は889回目の祭、その歴史とは凄まじい意思が貫かれて
いるのですね。
御仮屋に無事納まった御輿の前で手を合わせておりました。

2015年 8月 16日 「第889回妙見大祭」にて

8月16日の夜、御仮屋に納められた神輿は一週間後千葉神社へと戻るの
です。
各氏子町内を渡御された神輿は院内町内(宮元)の香取神社前で神輿屋
根の鳳凰をはずされいよいよ神社への宮入りです。広い境内が人で埋め
尽くされた中、お囃子が響き、何度も揉まれた後大歓声の中で無事宮入
りが終わります。

8月16日の夜、御仮屋に納められた神輿は一週間後千葉神社へと戻るの
です。
各氏子町内を渡御された神輿は院内町内(宮元)の香取神社前で神輿屋
根の鳳凰をはずされいよいよ神社への宮入りです。広い境内が人で埋め
尽くされた中、お囃子が響き、何度も揉まれた後大歓声の中で無事宮入
りが終わります。

しかし、まだ最後の神事が残されています。

選ばれた72人の氏子によって本殿内に宮入りした神輿は静かに鎮座され、
一斉に全ての灯りが消された静寂の闇の中で御霊返しの神事が厳かに執
り行われるのでした。

この闇の瞬間が霊力が一番強く「何か一言願いをかけれ
ば、その願いは必ずが叶う」と信じられ、皆手を合わせて祈る姿がとて
も印象的でした。889回という気の遠くなる年月を掛けた祭の凄さに感
動していた旅の途中でございます。

 2015年 8月 22日 「第889回妙見大祭」にて