2010年03月14日(日)

春はうらうら寄り道散歩

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春はうらうら路地裏散歩、

暇ができたら歩いてみましょうよ、

「何のために?」

なんてすぐ考える人は、もうすでに頭が仕事という魔物に

毒されちまっているんですよ、

何の目的も持たず、何の見返りも持たないのが 

散歩ですからね、

ところがこの 散歩 ってヤツはふらふらしてるうちに

あっちへひっかかり、こっちへよろめきながら

素敵な人と出会ったり

珍しい店を見つけたり 

と暇人だけに任せておくには

もったいない風習なんですね。

それにこんなに自由な気分になれることって他には

滅多にありませんでしょ。

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実は散歩の風習というのはそんなに古いものではありませんでね、

江戸時代の頃までは、庶民はふらふらと出歩いてはならぬ という

きついお触れがありまして、散歩もままならなかったのですよ。

ところが江戸から明治へと時代が一変すると、庶民には

有難くも楽しい 散歩が解禁されたというわけでして、

かの、永井荷風先生はじめ、野田 宇太郎さんのような散歩の達人が

先駆者として率先して散歩の楽しみ方を伝授されていかれたのでありますよ。

このところ楽しみにしてるのが、路地裏からひょいと見上げた先に

あの大樹(新タワー)を見つけた時のうれしいったらない心持、

もう子供が大好きなおもちゃを見つけた気分でしてね、

アタシの散歩もかれこれ三十年も続いておりますので
(それだけでいかにさんぽが楽しくて飽きないかがお判りいただけると思いますが)、

東京の路地はほとんど歩き尽くしてしまったのです、

ところが町は生き物ですので

「ええ、ここがこんなに変わったんだ」とか

「相変わらず昔のままでほっとするな」などと

相反する気分を味わえるのもまた散歩の楽しみでございますよ。

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あまりの能書きは散歩精神に反しますので、それでは陽気に誘われ

いつもの散歩へまいりますか。

ああ、それから間違っても散歩の行き先をインターネットなどで

調べてからなんてことはなさらないほうがよろしいですよ、

散歩の一番の楽しみ「発見」が

「ただの確認」に色あせてしまいますからね。


東武曳舟駅、京成押上駅、東武小村井駅に囲まれたデルタ地帯

この路地裏こそあの大樹がちらちら顔を出す面白地帯なのでございます。

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かつて知ったる下町人情きらきら橘商店街で遅い昼食、

商店街入り口に先週オープンしたばかりだという 『青木や』さんで

野菜定食と珈琲で腹ごしらえ、

それにしてもここは、毎日店主が日替わりという面白い店、

ベースは昼が珈琲の樹『LAT36℃N』、

夜はPub『ヨイドレール』、

そして

月曜日は和風カレー『ナマステ』

火曜日は玄米と豆腐キャッシュ&おからのタルト『ヒナタカフェ』

水曜日は焼酎bar 『HOKU・LEA 6』

土曜日は めしの『青木や』

散歩の途中のちょっと寄り道にはいい店ですよ。

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腹ごしらえも整えてずるずると商店街を歩けば 棒 

じゃなくてポスターに当たる。

墨東 京島 映画祭 ???

本日はトークイベント、会場は歩いて1分、

寄っていこうじゃありませんか、これも散歩の一環ですからね。

かつてこの町にあった映画館『橘館』を復活させようという若者達の

意気込みにこの町への愛を感じながら最後まで楽しませていただきましたよ。

どこまで続けていけるか、どうしたら続けることができるか、

難題が沢山ありそうですが、まずは実行にこぎつけた皆さんの熱意に

そっと拍手を贈って再び路地裏へ。

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『天真庵』さんを覗くと満席、

最近人気が高まっているようで、あんまり忙しくなるとあの隙間風が抜けていく雰囲気が

消えちまうかも、ちょいと心配しながら十間橋の上で

夕空にそびえる新タワーを眺める。

川面に写った影を足すともう東京タワーの二倍の高さですよ。

それにしても、こうあっちこっちに楽しい店が続々とオープンしてくると

休憩ばかりで散歩もままならない下町寄り道路地裏散歩でございます。

墨田 十間橋にて

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コメント

散人さま

さすがに博学ですね!

ロココ時代が始まった1740年にはロンドンの各地に公園と遊歩道が整備され、人々に人気を博したのは史実として知っております。ヘンデルが「ハーレルヤ!ハレルヤ!ハレルヤ!ハーレールーヤー!」を作曲したあたりの時代です。私が知らないだけできっとイギリスの散歩の歴史はもっと古いのでしょうね。

今年の冬は史上まれに見るほど寒く、家の中でも4枚も5枚も重ね着をしておりました。雨の日が多く太陽ものぞかずで「春は本当に来るものか」と思ったものです。散人さまの仰るとおり、特に日照量の低いイギリスでは冬に軽度の鬱病にかかる人が多く「Winter blue」(冬の憂鬱)と呼ばれています。

それが3月に入りいきなり太陽が毎日照るようになりました。クロッカスがひらき、水仙ももうじきです。3時には真っ暗になっていた太陽も、今は6時まで残影を残すようになりました。

「どんなに暗くても明けない夜はない、どんなに長くてもやがて冬は去り、春の陽は照らす」、といった当たり前の事実に感動いたしております。

一日一歩、三日で三歩、ゆっくりと確実に。

日本の春のお写真、楽しみにしていますぞ!

2010年03月15日 17時29分 [削除]

紘さま
日本の幕末に活躍した勝海舟先生は、長崎でオランダ人が
目的もなく町を歩いている姿を見て、散歩を思い立ったのですよ。
その散歩の中で、世の中の動きを肌で感じ取り、江戸を
戦場にしてはならないと心に誓ったそうです。

そもそも散歩の習慣は、英吉利が本家ではないですかね、
きちんと正装して細まきにしたコウモリ傘をステッキ代わりに
町を歩く姿は、凛とした意思を感じてしまいますね。

あまり散歩に科学的根拠を持ち込みたくはないのですが、

太陽に当たることによって胎内にセロトニンが分泌され、
そのセロトニンは
精神を安定させ興奮や不快感を鎮める働きがあるそうで
日照時間が少なくなる冬になるとこのセロトニンの分泌が
少なくなり、
 なんとなく疲れ易い
 元気が無くなり、気持ちが暗くなる
 筋肉が弛んで老けた表情になる
 満腹感が無くなり甘いものが欲しくなる
などの症状が現れるのだそうですよ。

まあ、難しいことは考えないで、気楽に外の空気を吸い込んで
みると、アタシの30年の散歩人生でさえ、気持ちが明るくなれること
だけは確かな気がいたします。

歩くことで血行がよくなり乳酸がすみやかに除去されますので
血がサラサラになり、脳が活性化されるといういいことづくめ
なのだと思い込むことも精神安定には大事ではないですかね。

『幸せは歩いてこない
だから歩いてゆくんだね
一日一歩三日で三歩 
三歩進んで二歩さがる
人生はワン・ツー・パンチ 
汗かきべそかき歩こうよ
あなたのつけた足跡にゃ 
きれいな花が咲くでしょう』

水前寺清子(アタシと同じ歳です)さんの歌を改めて口ずさんで
みるとなんだか元気が出てくる気がしませんか。

一日一歩三日で三歩 ってネ。

散人 2010年03月15日 10時59分 [削除]

散人さま

散歩ですか。良いものですよね。散歩が良いものということをここしばらく忘れていました。

私事ですが、今は新しい生活を築くべく、職探しも始め、更に空いた時間は毎日美術館に通いつめて、英国の美術史を16世紀から学んでおります。

正直言って、この二年間はいつも精神的に死んでいたようでした。自分の世話に加えて、相方の人生までも僕が決めてあげなくてはならず、疲労困憊し、季節の花を見ても、暮れなずむ空を見上げても、感動できなくなっていました。本当に心を動かされたのは過去の心が柔らかかった自分を重ねられる散人さまの写真を見た時ぐらいでした。

でもひとりなって、10キロ近く体重も落としてやっと昔の自分に戻れました。いまは毎日の生活を楽しんでいます。この二年ほとんど外出をしなかったのですが、今はロンドンを再発見すべく毎日出歩いています。

これからどうなるかはよく判りませんが、少しずつ前進するしかないよねですよね。あせらず、ゆっくり、たしかにこれからは生きてゆくつもりです。

ただ、薄墨色に色を変えながら暮れてゆく空を見上げ、まだ心が動かされる自分をまた見つけられてほっといたしております。

自分のことばかりで申し訳ありませんでした!

2010年03月15日 06時22分 [削除]

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