正月が明けると、東京ドームで 祭りとふるさとの味 を

楽しむことが恒例になっておりましてね、

昨年などは五日間も通いつめてしまったせいか、

すっかり意欲が減退してしまったようです、

昔から、「過ぎたるは及ばざるがごとし」というのは、

本当だったのですね。

今年はそれでも二日間だけ出かけてまいりました、

ねぶた飾りの美しさ、情張り太鼓のすさまじい音、

まばゆいばかりのヨサコイの舞いとそれぞれに堪能して

おりましたが、観覧席でじっと観ているだけというのも

なんだか祭り気分が出ませんでね、やっぱり祭りは

あの輪の中に飛び込んでこそ感じるものがありそうですよ。

やがて祭り広場から初めて聞くお囃子が流れてきましてね、

近づいてみると、仙台のすずめ踊り だとか、

アナウンスは伊達政宗公の時代まで遡るほどの

歴史を秘めた踊りだという、

話には聞いておりましたが、観るのは初めて、

妙な立ち姿から、いきなりの乱舞が始まる、

阿波踊りに似ていても、明らかにオリジナリティがある、

衣装は男も女も法被姿、特に女性の踊りは妙に艶ッぽい

じゃありませんか、

仙台で復活させてまだ数年だという、

ヨサコイに流れそうな意気込みを堪えているのは

昔から伝わるという伝統とふるさと仙台の街の力

なのかもしれませんね、

日本の祭りでは 陽気な雰囲気をかもし出すのは、

阿波踊りがその代表ですが

この仙台すずめ踊り、華美に走らない分、

心を開放させる笑顔に集中できるのかもしれませんね。

何しろ観ていると、こちらまで身体が揺れてきます、

完璧なヨサコイはなぜかマスゲームを見ているようで

とても一緒には踊れないと拒否反応が生じてしまうのですが、

この すずめ踊り 意外にも庶民に受け入れられる要素が

ほとばしっておりますよ。

今回の ふるさと祭り東京 で 

「よーし、本場へ行ってみるぞ」

と思わせてくれたのは

仙台の若者達でした。

また、楽しみがひとつふえましたよ。