十重二十重に取り巻いていた人の輪が左右に広がると、

エイサーの舞踊が始まった。

エイサーは先祖の霊を供養するための踊りだと

説明を受けた。

三線と地謡が流れると地霊を揺り動かすかのように

大太鼓が地響きを立て、

パーランクー(小太鼓)がリズムを叩きながら舞い跳ねる、

小児のような衣装の踊り子が掛け声と共に跳ね踊り、

顔に隈取りをしたチョンダラーが道化役で盛り上げるのです。

(2017年7月記す)