(諏方道 養福寺 桜の寺))

「桜が咲きましたよ」

と思わず誰ともなく声をかけたくなるのが日本の春と

いうものですよ。

その桜の下にいつの間にか人が集まってきて、嬉しそうに

見上げています。

満開ともなるとお酒におつまみを持って嬉しそうに花見の宴が

始まるでしょう。

春になって桜が咲けば日本人なら当たり前のように大宴会が

始まるのをなんの不思議にも思わなかったでしょ、

(諏方道 浄光寺)

ところが、他の国じゃあまり花見の宴なんて

やらないそうじゃないですか、

すると、ぐるりを海に囲まれたこの国の春の文化

というわけですかね。

桜を見上げているとね、だんだん心がウキウキして

くるのですよ、

(谷中 金嶺寺のオオシマザクラ)

嗚呼!日本人でよかったとしみじみ思う春桜の候で

ございます。

酒を一滴も飲めないアタシだって、桜が咲けばウキウキ

しますよ、

家にこもってジッとなんてしていられるわきゃ

ないじゃないですか。

(御殿坂 経王寺 枝垂れ桜)

さて何時もの通りご近所桜散歩といきますか、

どうです満開じゃないですか、

思わず立ち止まっては見上げるサクラ、

あっちにも、こっちにもさくら・サクラ・桜

桜が咲くと立ち止まるばかりで散歩には

なりませんですな。

(谷中 長明寺 枝垂れ桜))

首が痛くなるほど見上げていて気付かなかった

のです、足元にワン公が・・・

「お前さんも桜見てたのかい」

なんだか笑っているみたい、

しばらくワン公と一緒に桜見物でございます。

(谷中 宗林寺)

其の前に綺麗な姿を見せてくれる枝垂れ桜が

谷中にもあるんですよ。

御殿坂をよいしょと上ってまずは本行寺さんへ、

あの身延山の桜の分身なんですよ、相変わらず美しい姿ですな、

ほーっ、最近知り合いになった 

タテガミねこ(アタシが勝ってにつけたんです)が

目の前をわき目もふらず横切っていくじゃないですか、

じっと行き先を見守っていると、なんと桜の根元に在る 

猫供養塔の前でしばし黙考、

なんとも律儀なヤツじゃないですか見直しましたよ。

(谷中墓地 桜並木)

こっちは、桜が咲くと桜のほかは何も考えられないというのにね、

夕焼けだんだんを降りると、見つけましたよ サ・ク・ラ・・・

質屋の路地を抜けると七面坂、此処からが桜ビューポイント、

咲いていますよ長明寺の枝垂れ桜、

行ってみましょうか、ぐるりと廻って桜の下へ、

「今年も逢えましたね」

(谷中 岡倉天心記念公園)