(西新井大師)

縁日と聞くと神社仏閣の参道にずらりと並んだ

露店の賑わいを思い浮かべますよね、

何も露天商の商売のために開かれているのでは

ありませんでね、縁日とは、神仏との有縁の日の

ことでしてね、この日に参拝すると普段以上に御利益が

あるというので人々がそのご縁のある神社仏閣に集まって

くるので、その参拝客を目当てに露店がずらりと並ぶわけで

神様仏様と露店は持ちつ持たれつの間柄なんですね。

(霊験あらたかな塩地蔵)

もしも、縁日に露店がひとつも出ていなとしたら、そりゃ

寂しいモノですよ、

さて、この国は八百万神を信じる国民の住むところですから、

毎日どこかで縁日が開かれておりましてね、

ちょいと数えてみましょうか・・・

毎月4のつく日は地蔵様のご縁日

毎月5のつく日は水天宮のご縁日、8日は御薬師様、

10日は金毘羅様、13日は虚空蔵菩薩に日蓮聖人、

16日は閻魔様に歓喜天、17日は千手観音、18日は観音様、

21日は弘法大師、24日は愛宕神社、25日は天神様、

26日は愛染明王、28日は不動明王、さらに8日18日28日は鬼子母神

どうです、毎日どこかで縁日が開かれているわけがご理解いただけ

ましたでしょ、

だから、あのフーテンの寅さんだって生きていけたというわけですよ。

そうそう、毎年最初のご縁日は初観音、初大師、初天神、初不動などと

何か普段よりご利益がありそうだというので参拝客が押しかけるので

ありますよ。

21日は弘法大師空海の入寂の日、特に1月21日は初大師なので、

川崎大師、西新井大師は参拝客で賑わうのでありますよ。

(寒桜咲きました)

浅草から東武電車に揺られてやってまいりました西新井大師、

ところが夕方近くですから、露店の主はもう帰り支度ですよ、

慌てて本堂にお参りして、せめて気分だけでもご縁日気分を

味わおうと縁起物を扱う店へ、

だるまは先日前橋初市ですでに購入してまいりましたので、

本日はアタシの干支の人形を物色、ありましたよ

紅白の申が乗った宝船、

「もう店仕舞だから」とえらくまけてもらいましてね、

さっそくお大師様のご利益をいただきました。

西新井大師に参拝に来たとき必ず寄るのは 塩地蔵様、

いつまでも足が丈夫で歩き続けますようにと、足元の塩を

いただいてまいります。

本来は疣(イボ)に効き目があるそうですが、まあ、足にすり込めば

きっと軽快に歩けると信じているんですよ。

何でも、信じる者は救われる のですからね。

帰りは、いつもの かどや さんでうどんを一杯、

今川焼をポケットに寒風の中を歩き出せば、身も心もポカポカで

ございました。

18日の初観音に続き、初大師も無事参拝、

あとは初天神でございます。

なにしろここ十年風邪ひとつひかずに毎日ふらふらと歩き続けて

おりますのも観音様、大師様、天神様、えーと、お地蔵様にお不動様の

おかげでございます。

元気に一日生きられればもう何もいりませんですよ、