少しずつ日が伸びていることが実感として判るのは

毎日飽きもせず歩き回っているからかもしれない、

久し振りに見る青空がやけに眩しい、

「夕暮れまでにはまだ間があるナ」

こういう時間が持てた時は向かう先は鎌倉が真っ先に浮かぶ、

東京から一時間という距離が、旅心を抑えるには丁度いい

のでありますよ。

海があり、山があり、自然が残されている景観の中に歴史が

息づいている、なのに躊躇したのは、昨日知った

「JOBANアートライン」が気になっていたからかもしれない。

若者風に JOBANと書くとなにやら時代の先端を行くような

気分になる、

要は常磐線沿線という意味である、

常磐線に一時間揺られたら・・・

「そうだ、石岡ダ!」

何も改めて念を押すほどのことではないけれど、旅のきっかけ

としてはこういうふっと浮かんだことに従ってみるというのが、

今までの体験から楽しいことに出会えるのでしてね。

常陸国の国府 石岡

海のような霞が浦があり、筑波に続く山並みがあり、

勿論、縄文時代から続く歴史が脈々と続いている、

まるで鎌倉と同じ条件を備えているではありませんか、

しかし、鎌倉とはひとつだけ異なることに気づきます、

駅を降りれば、人の影はなし、そりゃそうですよ、

立春は過ぎたとはいえ、吹き降ろす風は坂東の空っ風、

歩き出すにもなにやら決意と根性がいる寒さ、

それでも元気だけが取り得のおじさんは歩き出すので

ございますよ。

何時訪ねても、この町で最初に気づくのは

「なんて空が綺麗なんだろう」

ということ、そしてビルのない町は何処に立ち止まっても

空が広く感じるのです、

実はおじさんが訪ねるには少し気恥ずかしいのですが、

茨城では 雛めぐり ができる町が彼方此方にありましてね、

取手、土浦、江戸崎、真壁、石岡、北茨城・・・

夫々の町を繋いで 『茨城雛街道』

もしかしたら、日本中でお雛様をこんなに大切にしているのは 茨城県かも

しれませんよ。

町の中に『いしおか雛巡り』のポスター、

「ああ、今年もやってるんだ」

なんだか嬉しくなりましてね、

そういえば石岡の雛巡りは五年ぶり、

美しく飾られた雛があれば、密やかにそっと置かれた雛もあり

15分も歩き回るとすっかり身体が冷え込んでしまう、

見つけた店で熱い珈琲でひと息、

若い店員さんの応対が実に感じいいのです、

旅人というのはその町で出会った人の感じ方で町の印象を

決めてしまうので、こういう接客を受けると印象がぐんと

上がるのですよ。

辺りが薄暗くなり始めた夕暮れ、もうほとんどが店仕舞いした中で、

温かそうな灯りに誘われて吸い込まれるように訪ねたのは

まちかど情報センター、

そこに飾られていた雛飾りに思わず声をあげてしまいましたよ。

常識的には七段飾りが当たり前、しかし、中にはその町の

人口より多いお雛様を町中に飾ったり、江戸時代の厳かな内裏雛を

飾ったり、中にはピラミッドのようにひな壇が人形で埋め尽くされて

いたり、雛巡り大好きおじさんは日本中の雛祭りを観てきたので

大抵のことでは驚かなくなっていたんですが、

目の前に広がっていたのは・・・

辺りが薄暗くなり始めた夕暮れ、もうほとんどが店仕舞いした中で、

温かそうな灯りに誘われて吸い込まれるように訪ねたのは

まちかど情報センター、

そこに飾られていた雛飾りに思わず声をあげてしまいましたよ。

常識的には七段飾りが当たり前、しかし、中にはその町の

人口より多いお雛様を町中に飾ったり、江戸時代の厳かな内裏雛を

飾ったり、中にはピラミッドのようにひな壇が人形で埋め尽くされて

いたり、雛巡り大好きおじさんは日本中の雛祭りを観てきたので

大抵のことでは驚かなくなっていたんですが、

目の前に広がっていたのは・・・

勿論、旨く行かないことや、軋轢も沢山あるでしょう、でも、

そこを乗り越えて人と人を繋ぐことをこれほど楽しさに

変えてしまうとは・・・

町おこし とはつくづく 人間力以外にはないことを教えられましたよ。

この石岡もあの昭和4年の町の半分が焼けた大火事から80年が過ぎています、

営々とこの町を残し続けてきた古人達の人間力は今も引き継がれていることに

感動させられるのですね。

町はそこに住む人々の意思でどうにでも変わってしまうもの、

変わってしまっていいものと、変わってはいけないものを見極めるのが

人間力なんですね。

Sさん、石岡はいい町ですね、東京から僅か一時間ですもの、

またふらりと訪ねますよ、あなたのニヤリと笑ったあの表情の奥に

沢山の知恵が詰まっていることを

私は察知いたしましたよ、

素晴らしい出会いに心からの感謝を。