旅の途中

日翳りの町

随分陽が伸びて仕事が終わっても夕暮れまでには

まだ十分の時間が残されている。

こんな時は、海なら逗子へ、山なら筑波のどちらにするか

時間的にはどちらも同じ位の土地ですから、あとは気分次第で

決めればいいだけのこと。

旅などはこんなきっかけでふらりと出かけるのが丁度いいのですよ。

つい三日前、行方の町、といっても多分大抵の人はご存知ないでしょうね、

いいんですよ、アタシの旅の行き先は他人(ひと)様の滅多に行かない

日翳りの町ばかりなのですから。

ふらりと入った食堂で注文した天ぷら定食ができるまでのあいだ、

流れてくる店のテレビを何気なく見ていたのです、

テレビなどは滅多に見ることがないのです、

旅先の食堂でぼんやり見ているくらいがいいのですよ、

どうせつまらないものの代表なんですから。

どうやら、日本の観光地人気ベストテンみたいな番組で、

どうせ1000人位のアンケートを土台にして、日本中が

まるでそのとおりだといわんばかりの、ほらペテン師が

よく使うやり方ですよ、

今でも、新聞社やTV局が政治報道で内閣支持率といって、

いかがわしい数字をさも真実のようにひけらかすじゃ

ないですか。

たった1000人くらいに、さも公平だといわんばかりに

コンピューターでランダムに選ばれた人々に電話で聞きましたと、

回収率は56%、すると560人のそれも突然かかってきた電話に

まともに答えたかどうかも確認できない中で、支持率60%だとか、

不支持率20%を切ったとか、

それって人数にしたら

回収した56%の60%といったら560人掛ける60%でしょ、

たった360人が支持したという数字ですよ。

それが日本人全体の60%が支持しているというには

無理を通り越して、詐欺的手法ではないですかね。

お腹が空いていたせいか、ダンダン言葉が過激になってしまいました、

ところで、観光地人気ベストテン(県別)の話題でしたね、

そういうアンケートの結果ですから、まともに信じないでくださいよ、

信じたアンタが悪いと云われるだけですから。

1位 北海道、2位 京都、3位 沖縄、4位 東京、

以下奈良だ長野だと47位まで並べてあるのですよ。

司会者は全く触れませんでしたが、その最下位に目が釘付けになりましたよ、

47位 茨城県だと!

「そうか最下位か」

それって、これ以上下がりようがないということでしょ、

それに、世の中で始末の悪いものが二つだけあるんです、

ひとつは 躾のされていない犬、もうひとつは観光客という団体、

あのこれってアタシだけの基準ですからね、

その観光客が一番やって来ないというのが茨城県ということ、

いいじゃないですか、アタシは知ってますよ、この目で、この耳で、

鼻で、皮膚でそしてこの足で歩き廻って確かめてきたのですから、

土地が豊で(お金があるから豊じゃないのですよ)、海の幸、山の幸に

恵まれ、温暖な気候、いざとなったとき、生き延びられるのは、

茨城県と千葉県以外にないと・・・。

ここまでが前振りになってしまいました、

全く意味不明の文章ですよね、

話は最初に戻りますよ、

夕暮れ前の東京で、

「さて、海に行こうか、山に行こうか」

当然、へそ曲がりの旅人の今の気分は

「茨城へ行こうじゃないか」

そしてたった一時間後には、

一日の最も美しい夕暮れの陽射しが辺りを染め始めた

お気に入りの町を歩いているというわけなんですよ。

この町には、勇気を持って一歩を踏み出した

若者のカフェがあるんです、

その彼の出してくれる珈琲を味わうためだけの為に、

やってくる価値が十分あるのです、

小さな町にもやがて朝日が昇るさ、

そう信じられるから何度も通い続ける

 日翳りの町。

つくば北条 カフェ ポステンにて

Categories: 日々

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2 Comments

  1. 先日はありがとうございました。
    長年の祭りのたびに、自治会、長老から神社、獅子の修繕するからと、祭り開催してくれと、結果修繕に至りませんでした獅子を昨日、やっと修繕に出しました。祭りを協力してくれていた方々に感謝も伝えることもでき、歓喜、感無量です。
    さて、昨日の獅子修繕に出す際、宮司のお祓いの取材に来ておりました。ワッショイ行徳という趣味で祭りをテーマに勉強しております、江口まゆみさんという女性に、田村さんの話をしましたところ、是非お会いしたいと頼まれました。近々にご連絡したいと思いますので、お時間頂戴したくお願い致します。

    • sanjin

      2022年6月20日 — 4:42 PM

      もりかわさん、ご無沙汰しております、獅子の修繕いよいよ可能になったこと嬉しい限りです。
      祭りは多くの人の協力で成り立っているはずだと思っておりましたが、ここ2年のコロナ禍のような
      社会事情によって斎行不可能になることを思い知らされました。
      永い歴史を持つ祭りにも多分数々の困難(疫病、自然災害、戦争など)を乗り越えて今があることに
      祭りこそ生き物なのだと実感しております。
      祭りは多くの人々を結びつける実に豊かな機能があるのです、また新たな出会いがあることに感謝いたします。

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