Her school days went pretty much https://www.justbuyessay.com like this she would get up, do everything on her checklist with as little effort as possible, often being finished by 10 00 a

年の瀬の浅草は夕暮れが早くて、気がつくともうどっぷりとした

夕闇が覆いつくしてしまうのですから、あっちこっち飛び歩く隙も

ありませんですよ。

だから本日も浅草散歩でございます。

「カラン・コロン カラン・コロン」

さすがに素足じゃ寒くて足袋に履き替えて散歩に出かけるくらいの

たしなみは忘れずに さても歩き出せば、いよいよ正月飾りが

華やかな気分を盛り上げてくれますね。

アタシは自他共に認めている無類の祭り好き、日本全国祭りと聞けば

訪ね歩くという祭り好きを通り越してもう病気に一種だ などと

烙印を押されておりますよ。

各地のお祭りを訪ねると

「どちらから来なすった」

「はい、浅草から」

「浅草は祭りの本場じゃないですか、わざわざこんな小さな祭りに

 来なくてもよさそうなものですが・・・」

なんて言われるくらい、浅草は祭りの本場として認識されていることを

知るのですよ。

確かに浅草に居ると、正月の初詣に始まり、

初観音、節分会、示現会・金龍の舞、桜まつりに浅草流鏑馬、

そして三社祭で盛り上がると、さらにほおずき市に隅田川花火大会、

台東薪能に浅草サンバカーニバル、東京時代まつりに酉の市、

そして師走の歳の市(羽子板市)と休む暇無しによくもまあ

こんなに祭りごとを続けるものだと地元に居ながら感心するほど

でございますな。

さらに、外国からの観光客の増大でもう毎日がお祭り騒ぎみたいな浅草、

嬉しいやら恥ずかしいやらなかなか複雑な気分でありますな。

この浅草界隈には三十数か所の商店街がひしめいておりまして

さらに大売出しやらイベントを開催するのですから毎日がお祭りというのも

まんざら当らずとも遠からずでありますよ。

おの商店街のひとつに、西参道商店街という、かつては昭和の匂いを色濃く

残した場所がありましてね、アタシらみたいな年寄りには、昔の雰囲気を

感じられる通りで安心して散歩ができたのです。

その西参道商店街がなんと、「お祭り」をテーマとした商店街に

様変わり、昨年の11月には檜を使った木道が完成、歩くに気持ちのいい

商店街が出来上がったのです。

アタシなんぞは毎日、この木道を踏みしめながら散歩を楽しんで

おりますよ。

実はこのお祭り商店街では数年前より11月に弘前ねぷた浅草まつりが

密やかに行われていたんです。

なにしろ観光客も滅多に脚を踏み入れない商店街(アタシ等地元民には麗しくも

せつなさあふれる場所でした)でしたから、

弘前ねぷたのパレードもあまり盛り上がらなかったのですよ。

ところが今年は、かつて演劇の中心地六区の映画館跡に地上13階のビルが

建ちましてね、その四階までを「まるごと にっぽん」の名の元に

日本中の名産やグルメを集めた商業施設が登場したのです。

浅草六区の繁栄も今は昔の物語、とうとう二年前に映画館も全て消滅、

その後には、ドンキホーテ、パチンコ、WINS浅草など昔の縁(よすが)は

すっかり姿を消してしまい、古くて新しい町浅草に変わってしまったのです。

さっそく散歩のつでに「まるごと にっぽん」を訪ねてみると、

11月にやるはずの弘前ねぷたがそのオープン記念に合わせる様に

山車の巡行が始まっておりますよ。

折からの羽子板市の人出とかち合って、

太鼓・笛などの囃子に合わせて、「ヤーヤドー」の掛け声が響くと

昨年までとはうってかわってすごい人出で身動きできぬほどの

大盛況でございます。

「カラン・コロン カラン・コロン」

やっと人波を抜け出していつもの仲見世通りへ

もうすっかり正月気分でございます。

すでに来年の干支 申も登場、

そうか、来年はアタシが年男でしたね、

はて、来年が最後の年男にならぬように観音様に

手を合わせ、脚腰の衰えぬようにせっせと散歩を

続けますかな・・・

相変わらず慌しい年の瀬 浅草散歩でございます。

「カラン・コロン カラン・コロン」

(2015.12月 申年のこと)