Hier wurde eine 22 quadratkilometer große bucht durch einen eine gute hausarbeit schreiben damm abgeriegelt

春まだ浅い二月の声を聞くと、梅の香りに誘われて

訊ねるのがここ小村井香取神社でしてね、

小村井といえば、江戸の昔から梅の名所だったんですからね、

それでも災害には勝てずに一度は消滅してしまった梅園が

再び息を吹き返したのですから、東京下町もまんざらでは

ありませんでしょ。

何度か通ううちに、なにしろその再園された梅園は

小村井香取神社の境内にあるのですから、自然に神様に

御参りいたしますよ、

祭り好きには当然のようにお祭りも気にかかるわけでして、

秋に成ればせっせとお祭りに通いだすというわけですよ。

こちらの祭礼は、宮神輿が四年に一度だけ渡御されるので

神輿好きにはなかなか夢中になりにくいのでしょうが、

実はこちらの舞殿では毎年里神楽が奉納されるのです。

昨年も見せていただきましたが、これが面白いの何の、

それからは毎年こちらの御祭りは欠かさずお訪ねしておりましてね。

葛西囃子 菊岡家社中さんによる奉納 里神楽では

 『神明種蒔』、『八幡山』、『日本武尊  伊吹山』

 『三筒男』、『天孫降臨』など随分楽しませていただきました。

ここ三年は参拝する度に宮神輿は神輿庫の中に鎮座されておりましてね、

この大神輿は江戸時代の嘉永二年(1848年)六月の作とのこと、

台座三尺七寸、重さ三百貫という江戸神輿の代表のような堂々たる姿

なのでございますよ。

そして今年は待ちに待った四年に一度の大祭でございます。

この大神輿が実際に動く姿を見られるのですから何を置いても

飛んでまいりました。

本殿にお参りを済ませると神輿庫へ、

あの大神輿の姿はありません、

それだけ確かめるとさっそく氏子町内へ探しにまいります。

心配された台風の影響はまだなく、絶好の祭り日和でございますよ。

香取大神のご利益の賜物にちがいないと、神社を離れると、

おりました、神輿巡行の一団でございます。

世話役さんにお訊ねすると、氏子町内十一町会の年番人が集められ

その中から代表年番長が選ばれ、その代表年番長の指示で神輿が

巡行されるとのこと、さらに前年年番だった氏子代表、年番OBの先輩、

そして世話人全ての人々がこの祭りに係わっているのだとお話をして

くださいました。

いよいよ最後の宮入り、

町内の高張り提灯が揺れ、神輿を担ぐのも氏子のみ、さらに

白衣装に身をつつんだ者だけが神輿をかつぐとのこと、

今年の代表年番長はまだ若い青年でした、緊張を抑えながら手にした

柝の音が響くと大神輿が上がった。

折から差し込んできた西日が神輿を浮き上がらせるのです、

「ああ、なんと美しいのでしょうか・・・」

神社の鳥居前までの神輿渡御、花棒には、先輩年番OB,世話人さんが

次々にゆづられて昔とった杵柄を思い出すかのように誇らしい顔で

神輿を担ぐ姿に感動して涙がこぼれそうですよ。

さあ、いよいよ境内へ神輿が入ります。

もう担ぎ手は顔は晴れやかです、

熱気と歓声が渦巻く中を、大神輿が堂々の宮入りです、

若い年番長の目が輝きを増し、合図とともに大神輿が差し上げられました。

興奮と歓喜が押し寄せています。

神輿の重さが肩に食い込む、その重さが直に心に届いたのでしょうか、

みんなの顔が笑顔に変わっています。

神輿がまっつぐになった瞬間を見逃さず、年番長の柝の音が響いた。

なんと素晴らしい宮入りでしょうか。

神輿責任者の世話人さんの最後の挨拶が素敵でした。

「今年はみなさんから宝物をいただきました、ありがとうございます。

 最後にゆっくりと三本締めをお願いいたします」

四年の月日はきっとみなさんの心の中を駆け巡っていたのでしょうね、

三本締めがピタリと揃ったところで宮入りが終わった。

大役を務めきった若い年番長にみなさんが労をねぎらう姿が

印象的でした。

最後は「還御式」が厳かに執り行われます、

宮司の祝詞の声が低く流れ、各役員さんが玉串を奉納して

四年に一度の大祭が無事終了いたしました。

平安時代末期當地開拓のため下総香取郡から六軒の人々が移住して

きた時に、小村井の氏神様として鎮守された長い歴史の中で

大切に敬われてきたその心は現在も脈々と流れて

いることを教えられた祭り旅の途中でございます。

(2016年9月には祭りはあった!)