旅の途中

『ああ金の世か・・・』

『ああ金の世』 作詞:添田唖蝉坊 明治39年(1906年)

ああ金の世や金の世や 地獄の沙汰も金次第

笑うも金よ泣くも金 一も二も金 三も金

親子の中を割くも金 夫婦の縁を切るも金

強欲非道と譏(そし)ろうが 

我利我利亡者と罵(そし)ろうが、

痛くも痒くもあるものか 金になりさえすればよい

人の難儀や迷惑に 遠慮していちゃ身がたたぬ

今から百年前、「ノンキ節」で名を売った

反骨の演歌師・添田唖蝉坊(そえだあぜんぼう)は

浅草を舞台にバイオリンを弾きながら街頭に立ち、

体制・世相をユーモアとともに風刺した。

彼がこの世に生み出した演歌の原点を振り返ってみたら、

今の日本、まったく百年前と何も変わっちゃいないでは

ないですかね。

 笑うも金よ泣くも金 一も二も金、三も金

どこぞのお大臣様、新年そうそうから

金の亡者に成り下がり

「株だ!株だ!」

と喚く株亡者もあっという間にスッカラカン、

もともとお金に縁のないフーテン爺さんには

何の変化もござらぬよ。

せっかく明けた2019年、穏やかに生きたいものと

観音さまにお参りに行けば、

「ご利益 ご利益」と神頼み、

やっぱり楽して生きたい願望がにじむのでありますな、

唖蝉坊先生に見つかったら何と言われることやら・・・

せめて今年も元気に旅ができますようにとお賽銭を奮発すれば

「チャリーン!」

と微かに希望の音がする。

浅草はいつだって庶民の町、

宵越のお金なんぞ持たなくたって

きっと良いことがあると勝手に思い込むことができますよ。

人波かき分け弁天堂へ立ち寄って 唖蝉坊先生の碑に

そっと手を合わせるのでありますよ。

世の中しっかり見据えていないと、いつ足元救われるかも

しれませんぜ。

まあ、今年ものんびりまいりますかね。

浅草観音にて

Categories: 日々

望郷 » « つのる想い

1 Comment

  1. 本当だねぇ~
    田村君今年も楽しいお話楽しみにしています。

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