『小暑の候』ですな、蓮の花が咲き、そろそろ蝉が鳴き始め、

暑さが本格的になる頃ですね、

関東は空梅雨かと思えば、九州じゃ集中豪雨、

全く予期できぬ場所に1時間に120mmという、

スコールも裸足で逃げ出すほどの大雨、車や人が行き交う道路が

まるで大川に変わってしまうのですよ。

大自然の猛威、これだけの雨量をさばく能力は人間社会には

ないのですね、人はただ呆然と見つめていることしかできないのですよ、

西の空には雲はなし、どうやらしばらくは

雨は大丈夫そうだと見極めて、

隅田川の土手に登れば、

東の空にくっくりスカイツリー

桜橋を渡って向島へ足が向いてしまいますよ。

日照り続きなら、三囲神社へお参りもしたくなりますが、

九州の大雨を思うと、

三囲さんのお願いも素通りでございますよ。

634mのスカイツリーを真近かに見上げると

後ろにつっかえ棒でも置かないと

ひっくり返りそうな高さですよ、

大汗かいていつもの店の前で、

『アップルパイ焼き上がりました』

の看板を見つけ、

「アップルパイと珈琲お願いね」

とへたり込むのであります。

小暑の散歩は水分取らないとこちらの

身体があぶないのですよ、

といいながら長い休憩に、

もう歩くのが億劫になってるのでありますよ。

帰りは一駅だけ電車に乗って

楽させていただきますよ、

到着したのは終着駅浅草、

なんだか気分だけは旅から戻った気が

するじゃありませんか、

駅を出ればいつもの浅草、

「そうだ、この一年、一度も休むことなく

 歩き続けられたお礼を・・・」

と観音様に御賽銭奮発して手を合わせれば、

また明日から歩けそうな気分がしてまいりました。

「ありがたや、アリガタヤ 有難や!!」

さて、七夕も終わればアタシの歳が

ひとつ繰り上がるというわけで

朝顔市にほうずき市、

成田祇園祭に佐原の大祭、

姫春蝉に蜩の鳴き声、

阿波踊りに風の盆、

ああ、あと何回味わえるのだろうかなんて考えちまうのは

やっぱり年取ったということですかね、

それでも、親父やオフクロの歳まではまだもう少し刻が残されて

いるかと思うと気が遠くなりかけたのは暑さのせい

だけじゃなかったみたい。

(オマエさん夏に毛皮は暑かろうに・・・)

二天門を潜るとやけにおどろしい増長天と持国天が

「こら、若造、年寄りぶるではない」

と云ったような・・・

まあ、暑さに負けず、空元気だして

せっせと歩き続けるといたしますか、

それにしても、誰が高齢者だという線をひいたのですかね、

そういわれるとついその気になって爺になった気になるじゃないですかね、

タク、でも高齢者の7割は仕事したいって思ってるっていうから

まだまだ隠居なんて出来そうもないですな。

浅草・向島ぐるりと廻って元気の眼ってか・・・