もうすっかり恒例になりました健康のためのバス・ハイクも

11回目を迎えました。

私の係わっております団体の会員の皆さんの親睦と健康の維持を

目的に始められたバス・ハイク、

最初からその企画に携わってまいりましたが、いつもなら旅を楽しむ側で

自分の好きな旅を行ってきたのですが、これが主催者という立場になると

旅に対する姿勢や考え方が全く異なってしまうのです。

参加された方々にいかに楽しんでいただけるか、

いかに無事に終わらせることができるか、

うまくいって当たり前、無理な行動は厳禁、

と制約ばかりの中でもう行く前からヘトヘトなってしまうのですが、

そこはぐっと腹に収めて朝の集合時間から、これ以上ない笑顔で

ご挨拶するのでございますよ。

梅雨の真っ只中とは思えぬ上天気、なにしろこの世でままならぬこととは

お天気と己の人生でございますでしょ、そのお天気に恵まれたというのは

これこそ幸運を手に入れたようなものとほくそ笑んでおりましたが、

なんと気象庁からは今年最初の高温注意報が発令されたとのこと、

今度は参加の皆さんに熱中症に対するご注意を喚起しながらの出発で

ございます。

(山梨県立リニア見学センター)

いつもの通り健康を維持するため という目的だけは外さないように

1.バランスのとれた食事

2.適度の運動

3.十分な睡眠

4.精神の安定

を密かに仕込んだ目的地へ、しかしお天気も上々となると、高速道路は

大渋滞でございますよ、30分遅れで最初の目的地へ、

山梨県立 リニア見学センターは急坂を登った先に最新技術を

目の前に見せ付けるように静かなたたずまいで迎えてくれましたよ。

(わずかな電流で宙に浮く超電導電磁石)

リニアモーターカーとはTVのニュースでは何度も拝見しておりましたが、

その原理も何で宙に浮いた列車が超高速で走れるのか なんてことは

皆目判りませんですよ。

まずはその原理である超電導電磁石(超伝導電磁石)の説明を受けましてね、

超電導電磁石のコイルは、ニオブ・チタン (NbTi) 合金系の極細多芯線を

銅母材に埋め込んだもので超電導状態を保持できる温度は4K(-269度)であり、

常にこの温度に冷却する必要がある、その温度が保てないと磁力が失われて

しまうらしいのです。

それにしても-269度なんていう温度、想像もできませんですよ、

(まばたきする間もなく通過するリニアモーターカー)

確かなことが理解できたのは、超電導電磁石によってあの大きな車体が

浮き上がりものすごい高速で走ることができるということ。

「まもなくリニアモーターカーが走行してまいります」

の説明に窓のそとの軌道(線路があるのかは不明)になにやら近づいて

くる轟音、とその時目の前を白い棒状のモノが通過していった、

ものの1秒くらいで視界から消えてしまう現実。

口をあけたまま閉じる暇もありませんでしたね。

すでに実験でスピードは603km/hを記録したとか、

技術とは恐ろしいものを作り出すものかな・・・

2027年、東京(品川駅) - 名古屋駅間を最速で40分で結ぶ予定。

アタシは乗りたくありませんですよ、いやまてよ、それまで生きて

いるか、そっちの方が問題でしたよ。

バスに戻って次なる目的地へ、バスの揺れがなんだか安心を誘うスピードで

ございます。

昼食はイタリアンのコース料理に舌鼓を打ち、食後は信玄餅の工場見学、

此処では、信玄餅詰め放題に小さなビニール袋を伸ばしたり、無理やり

詰め込むやらみんな笑顔で挑戦、中には二十個を押し込む猛者まで

登場、あたしは九個でございました。

さて最後はデザートを兼ねて、さくらんぼの食べ放題にチャレンジ、

いやいやもぎたてのさくらんぼとはこんなにみずみずしく美味しいものかと

手の休まる暇もございません、まさにこれは適度な運動でございました。

お腹もいっぱい、お土産もいっぱい、で精神が安定してくると残るは

睡眠でございます。

帰りの道路も大渋滞、おかげでバスの中は心地よい夢舞台、

十分の眠りから覚めるとさしもの永い夏の一日も暮れかかった東京、

参加された皆さんの笑顔と「楽しかった!」の一言が

何よりの健康の素でございました。

陰で支えてくださったスタッフ皆さんに感謝!

次回も楽しく元気になれる企画をたてましょうね。

(2016年6月を思い出しながら)