徳島『えびす連』連長

「踊る阿呆に見る阿呆  同じ阿呆なら 踊らにゃ損々

 ハアラ エライヤッチャエライヤッチャ ヨイ ヨイ ヨイ ヨイ」

日本の民謡の中では、突き抜けて明るさを前面に押し出してくるのが

『阿波よしこの節』 

徳島『グループ 虹』

三味線が切れのいい音曲を奏でれば、鉦、太鼓、鼓がリズムを刻む、

笛の音が突き抜けると、いよいよ踊り手の体が動き出します。

もうじっとしてるわけにはいかないほどの雰囲気が一気に辺りに

充満してくるのが阿波踊りという不思議な踊りなんですね。

徳島『無双連』

今や阿波徳島に負けぬほどの人気の在る関東の阿波踊り

一年待った舞台の幕が上がった。

見慣れぬ衣装の一団が現れる、統一とは全く正反対の

ばらばらな衣装に身を包んだ集団が、やおら踊りだす、

まさに異質、

でもよく見れば、当たり前の昔の衣装なのでありますよ。

阿波の『無双連』との出会いでした。

あのつま先を下げる踊りではなく、足裏をべったりと地に着ける踊り方、

今の早いテンポの踊り方に慣れた目には泥臭く、田舎風に感じてしまうのに、

なぜか惹き込まれてしまうのです。

徳島『阿呆連』

31回目の南越谷の阿波踊り、その大半を見つめてきて、

かつて徳島からわざわざ来てくださった

 えびす連、無双連、グループ「虹」、阿呆連の踊る姿は

今でも脳裏に焼きついているのです。

一年に一度逢える楽しみを満喫した阿波踊りです。

(2015年 処暑 南越谷にて)