長寿祝いとは

白寿(はくじゅ) ~数え年99才のお祝いです

卒寿(そつじゅ) ~数え年90才のお祝いです。

米寿(べいじゅ) ~数え年88才のお祝いです。

傘寿(さんじゅ) ~数え年80才のお祝いです。

喜寿(きじゅ)  ~数え年77才のお祝いです。

古稀(こき)   ~数え年70才のお祝いです。

還暦(かんれき) ~数え年61才のお祝いです。

今年の夏は老人の命まで奪い去るほどの猛暑、

アタシも二度ほど眩暈で倒れそうになりましたが、

何とか凌ぎきったのは、運がよかったからでしょうか、

秋の長雨にうんざりしながらもじっとしていると身体が

かたまりそうな不安に、

「こういう時こそ散歩がいいのだ」

と歩き出せば

あれ、涼やかじゃないですかね

「東京も秋ですよ」

36℃とか38℃なんて高温度を体験してきますと

29℃は涼しく感じるのですから、まんざらでもありませんですよ。

意気揚々と向かったのは秋のカタマリがありそうな向島百花園、

入り口で入場料を払おうとすると、

『老人週間』の貼り紙

「老人週間ってなんですかね」

「歳のわかるものを提示していただけば、60歳以上は無料です」

おずおずと運転免許書証を提示すると

「どうぞお入りください」

なんだか得をしたような気分にならないのは

「アンタは老人です」と烙印を押されたようで

複雑な気分ですな。

百花園は四季それぞれに訪れておりますので、

あのあたりには萩が咲いてるだろう とか

ススキはもう伸び盛りに違いない

などと予想がつくのですが、

今年はやっぱりその予想がまったく外れてしまいました。

そろそろ咲き始めているはずのヒガンバナは全くその姿なし

それでも、藤袴(フジバカマ)は可憐な花を咲かせ、

酔芙蓉(スイフヨウ)は秋色を浮かべておりますよ。

「なんだやっぱり秋が来てるじゃないか」

咲き切らない萩のトンネルを通り抜け、

女郎花(オミナエシ)の前で立ち止まれば

俳句のつぶやき

「秋ともし 疎遠の友に 書く便り  貞子」

うーん、いいな、

ススキの前では

「頬杖を すれば秋思の 果てもなし 梅扇」

上手いな・・・

「酔芙蓉 父も夫も 日本酒党  洋子」

ふふ、アタシにはあり得ない世界ですな、

酔芙蓉の紅くなった花を横目にひょいと見つけた一句

「妻獅子座 われは乙女座 思い草 利朗」

思わず肩を組んで慰め合いたいですな。

のんびりと歩いて、いつもの茶屋でお煎茶をいただく。

「見上げれば 過ぎ行く夏の 後ろ髪 散人」 

ってか