江戸総鎮守神田明神の祭礼 神田祭が始まりました。

今年は二年に一度の神田祭の本祭、

平安装束に身を包んだ一行三百人が神田・日本橋・大手町・丸の内の

氏子町内を一日かけて巡る神幸祭が行われるのです。

ところが今年は朝から雨ですよ、

この大雨のなか朝の八時に神田明神を出発した一行は

延々七里の道を歩いてくるのですからそれはそれは大変な

神幸祭なのでありますよ。

先導 - 神幸旗 - 鉄杖 - 鼻高面(猿田彦) - 神田囃子 - 諌鼓山車
- 祭典委員 - 供奉員 - 拍子木 - 太鼓 - 氏子鳶頭 - 御防講 - 由布籠
- 獅子頭山車 - 先導騎馬神職 - 真榊 - 錦旗 - 神饌辛櫃 - 宮鍵講
- 神部取締役 - 七色旗 - 宮司騎馬 - 御楯 - 御鉾 - 紫翳 - 随神
- 神名旗 - 錦蓋 - 一の宮鳳輦 - 御胡 - 御弓 - 菅翳 - 巫女・乙女
- 氏子総代馬車 - 七色旗 - 騎馬神職 - 騎馬千代田区長 - 紫翳
- 随神 - 神名旗 - 二の宮鳳輦 - 菅翳 - 七色 - 騎馬神職 - 騎馬中央区長
- 御楯 - 御鉾 - 真榊 - 紫翳 - 随神 - 神名旗 - 菅蓋 - 三の宮鳳輦
- 菅翳 - 騎馬神職 - 四神旗 - 由布籠 - 乙女(市女笠) - 雅楽伶人

と一度や二度のご対面では何が何だかわかりませんでしょ、

いいんです、神様はわからないことが多いほど有難味が湧くというもの

なのですから。

一の宮鳳輦にお乗りの神様は大己貴命(おおなむちのみこと)

二の宮鳳輦にお乗りの神様は少彦名命(すくなひこなのみこと)

二の宮鳳輦にお乗りの神様は平将門命(たいらのまさかどのみこと)

それにしても四角いビルに囲まれた谷底のような路地をお通りになられる

神様はどのような感想を持たれておられるのでしょうか、

「おい、息苦しい世の中になったものだ」

などとおっしゃられているのでしょうか。

各町内を巡行されるご一行を無事見送られた町内では、町内神輿の

渡御が始まるのですが、やっぱりこの雨では意気が上がりませんですよ、

アタシは浅草を出てくる時に、雷さまにどうか静かにしていてくださいまし、

とお願いに伺ったのですが、来週に迫った三社祭に供えて暴れる稽古など

されておりましたので、

「ああ、今日は雨はあがらないぞ」

と覚悟してまいりましたが、なんだか神田の皆様には申し訳けない

気分でございました。

明日はなんとか晴れていただけるように神田大明神様に手を合わせて

まいりました。

明日の神輿宮入りがいつもの活気ある神輿振りが観られますように・・・

(2017年5月記す)