(奉納 びんささら舞い)

浅草の町は まさに祭り一色に塗り込められておりますよ。

その祭りが始まるとたち現れるものがありましてね、

勿論祭りに対する祭り衣装、祭り提灯、昔からの伝承、そして姿勢、情熱、

は勿論のこと今は消えてしまった昔の町の地名が幻のように浮かび上がって

くるんです。

芝崎町、千束町、象潟町、聖天町、花川戸、寿、雷門、馬道、仲見世・・・・

それぞれの町の名を法被に染め付けて、あくまでも昔の名で祭りを行うのですよ、

これは何も回顧趣味ではありませんよ、昔から何代も続く人の繋がりが

現代にも続いていることを表しているんです。

(「日本太鼓道場」)

浅草の祭りといえばすぐに返ってくるのが「三社祭」

その昔の氏子44ケ町が揃って祭りを行うのですからそりゃ見事なものですよ、

明日の宮神輿渡御はもう殺気まで漲って、ちょいと気楽に神輿に近寄る事が

できませんでしょ、

其処へ行くと、中日の町神輿連合渡御は老若男女入り乱れての和気藹々の中で

神輿がゆっくりと揺られていくのですよ。

同じ法被が右に左に揺れるさまいとおかし。

さて神輿の後ろを付いていくのも、それは楽しいものでしてね、

何時の間にか時間の経つのも忘れてしまうのですよ、

さてと夕暮れを迎える頃になると、各町内の神輿が動き始めますよ、

今年は地元千束通りを閉鎖して 「千束通り宵宮 四町会連合渡御」が

行われておりますので、早速出かけますかね。

すでに太鼓の音が響いておりますよ、地元浅草の「日本太鼓道場」の

総勢50人近い面々が祭りを盛り上げてくれておりますよ。

相変わらぬ一糸乱れぬ組太鼓の音にみんな酔いしれぬのでございます。

「ダダーン!」

最後の音がまるで風のように通り抜けていくと、

 千草町会、浅草千和町会、浅草中町会、堤町会の町内神輿が

やってきます、

さてと夕暮れを迎える頃になると、各町内の神輿が動き始めますよ、

今年は地元千束通りを閉鎖して 「千束通り宵宮 四町会連合渡御」が

行われておりますので、早速出かけますかね。

すでに太鼓の音が響いておりますよ、地元浅草の「日本太鼓道場」の

総勢50人近い面々が祭りを盛り上げてくれておりますよ。

相変わらぬ一糸乱れぬ組太鼓の音にみんな酔いしれぬのでございます。

「ダダーン!」

最後の音がまるで風のように通り抜けていくと、

 千草町会、浅草千和町会、浅草中町会、堤町会の町内神輿が

やってきます、

(浅三東町会神輿)

浅美会のお囃子が最高潮の音を叩き始めましたよ、

こちらの町内もいよいよ宮入り、

拍手と歓声が盛り上がる中、青年部の顔に緊張が走った、

「ウオーッ!」

という大歓声の中、拍子木が高らかに打ち鳴らされた、

見事な宮入りです、

朝からの町神輿渡御が無事終了すると、みんなの顔が安堵の表情に変わった、

肩を摩る者、腕をまわしまだ物足りない元気な若者、足を引きずる年寄り、

みんなで向かう先は町内お神酒所、そこでいただくのはお弁当です、

神輿を担いだからといって日当が出るわけではありませんよ、

そのいただいたお弁当を恭しくいただくと、みんなあの子供の頃に運動会で

お弁当をいただいた時のように嬉しそうにそのお弁当を抱えてそれぞれの

家に帰るのです。

仕事だったら、朝から晩まで過酷な労働してその代償がお弁当ひとつだったら

誰もやりはしませんでしょ、

それが祭りとなると、みんな嬉々として参加するというのは何だと想いますか、

「神輿を担いでみればすぐにわかるよ」

きっとこんな答えが返ってくるでしょう。

こんなに理にかなわぬことを700年も続けているのが 三社祭 なんですね。

さぞくたびれているだろうとみんなの後ろをついていくと、

それぞれ馴染みの店に吸い込まれていくんです

「乾杯!」

「おつかれさん!」

あっちでもこっちでも笑顔が弾けておりますよ、

勿論、自腹ですよ、

中には、お店の主人が振舞い酒、

その度に、拍手と歓声があがる、

祭りは、やる人、見る人、支える人、みんな巻き込んで一日が過ぎていくのです。

下戸のアタシだってすでに祭りに酔っ払っておりましたよ。