真夏の八月を迎えると東北は祭り一色に染まります、
八戸三社大祭 ７月３１日から８月４日
弘前ねぷた祭り ８月１日から８月７日
青森ねぶた祭り ８月２日から８月７日
五所川原立佞武多 ８月４日から８月８日
秋田竿灯祭り ８月３日から８月６日
山形花笠まつり ８月５日から８月７日
仙台七夕祭り ８月６日から８月８日
福島わらじまつり ８月１日から８月２日
そしてアタシの大好きな
盛岡さんさ踊り ８月１日から８月４日
もう恒例になりました東京ドームでの「ふるさと祭り東京」も
今年は八回目、開催期間もとうとう十日になりました。
気の短い江戸っ子は祭りといえば三日が限度、
芝神明のお祭が十日間もやるのを「だらだら祭り」じゃねいかと
揶揄したくらいなんですよ、その祭りを十日続けようというの
ですからいくら祭り狂いでも身体が持ちませんやね。
いつもは出たとこ勝負で続けてきた祭り行脚の旅も、今回だけは
プログラムなるもの（祭りにはプログラムなんてありませんがね）
を手に入れて、なるべく気に入った祭り、初めて見る祭りに
絞って、それでもせっせとドーム通いが始まるのでございます。
だいたい祭りを見るのに入場料を払うというのは合点がいきませんが、
イベントととして割り切れば仕方ないか、
それに北は青森から南は九州沖縄まで沢山の祭りが交通費を掛けずに
見られるのですから、まあ、仕方ありませんですよ。
それでも、一回の入場料はお一人￥1,600也、中に入って、
日本各地の食事が食べられるというので、飲み物、食べ物代を入れると
一人一日￥5,000とこが消えてしまうわけで、
なるほど祭りは十分商売になるという算段なんですよ。
もしかしたらディズニーランド方式とでも申しましょうかね。
まあ、アタシなんぞは一人で行動してますからいいですが、
ご夫婦、家族連れなどは、中々経済的にもシビヤな祭り大会
でごいますな。
と正月早々から嫌味など申し上げては神様からバチがあたる
かもしれませんので、祭りに集中してまいりますよ。
最初に選び出したのは、見るたびに気持ちが晴れやかになる
｢盛岡さんさ踊り｣
でございます。
今年もやってきてくれました
盛岡さんさ踊り、
実はこのさんさ踊りは東京上野の夏祭りに毎年やってきて
とうとう上野の住民に自分達も踊ってみたいと思わせ、
次々にさんさ踊り同好会が出来上がり、上野の夏の風物詩にまで
なっていたんです。
太鼓を打ち鳴らしながら踊る歯切れのよさ、
一斉に上がる掛け声
「サッコラチョイワヤッセ」
｢盛岡さんさ踊り｣は数百年という伝統の在る東北の祭りの中では
まだ新しい祭りだそうですが、
それでも藩政時代から盛岡市近郊各地で行われていた伝統的な
様々な「さんさ踊り」を現在のような大勢で太鼓を打ち鳴らし
ながら踊る祭りにして三十数年となり、
東北の夏祭りの最初（8/1から8/3）に行われ、その参加者も年々
増え続けそれを機会に、伝統さんさ踊り が復活していることに
拍手を送っているんです。
「サッコラチョイワヤッセ」
掛け声とともに太鼓の音が響きわたる、
あの赤・黄・紫・青・桃の五色の腰帯が左右に揺れる。
四年前の同じ会場で、あの大震災で被害を受けた岩手からやってきた
さんさ踊りの踊り手に会場から割れるような拍手と歓声が上がった、
今年はどうだろうかと固唾を呑んで見つめていると、あの日のような
熱烈な応援する気持ちは明らかに減じていることに気付きます。
あれから五年目を迎えるのですね、もう東京ではその跡形も探すことは
できません、でも被災された太平洋沿岸ではまだまだ復興とは
遠いことが現実なんです。
歳月は人を忘れさせるもの、
ならば、無理やりでも被災された人々へ想いを馳せるために、祭りが
そのことを背負っていることにもっと眼を向ける必要があると、
あの踊りの中にそのことを強く感じていたのです。
最後は周りで観ていた人々も巻き込んで一緒に踊り始めました、
太鼓と踊りとそして笑顔が人々を惹き込んでいく、
今年は、東北への旅をしよう、
そう強く思わせてくれた 盛岡さんさ踊り でございました。
「サッコラチョイワヤッセ」
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